山村留学体験談

Mさん「自然豊かなところで子育てしたい」

 東京では子育てはしたくない、自然豊かな所で子育てをしたいと考え、一番上の子が小学生に上がる前の12月に志比内にやってきました。それから、4人の子供が志比内小に通い卒業していきました。今は、中学校に高校に大学に社会人にと頑張っています。

 ここ志比内は北海道で1番高い山・旭岳に一番近い集落と田舎なんですが空港には15分、旭川にも30分、スーパーや小さい病院なら10分ととっても生活しやすい田舎なんです。

 地域の方たちは昔から山村留学をやってきているので新しく来た人たちに優しく受け入れてくれ、困ったときはさりげなく手伝ってくれました。

 こんな環境で4人の子供たちと小学生時代を過ごすことができてとても良かったと思ってきます。川やダムで遊び、山に登り、畑で作物を作り、庭では火遊び、冬も雪でいっぱい遊べますよスキーに雪板、イグルーや山登り、子供たちは冬遊びの方が好きですね。(志比内に足りないのは海が近くないことぐらい(笑))

わが家の大切な良い思い出がいっぱいです。

 皆さん、お子さんとの良い思い出を志比内で作りませんか。子供はあっという間に成長して巣立ってしまいます。

Yさん「娘の言葉で胸がいっぱいに」

「また明日も学校へ行きたい」――娘から初めてこの言葉を聞いて胸がいっぱいになりました。

 娘は保育園の頃から集団生活に慣れず、朝は「お休みしたい、行きたくない」と言う日が続いていました。大きな学校生活はとても疲れるようで、小学1年生の夏休み明けからは完全に不登校に。

「この子に合う場所はどこかにある」と信じて色々模索する日々が続きました。

 3年生の終わり頃、小規模校である志比内の体験入学へ。親子で一緒に授業を見学する中で、娘は「ここ学校なの?」と驚くほど、子どもたちが一人ひとりのびのびと楽しそうに過ごしていました。

そして、「ここなら学校に行ってみたい」と初めて前向きな言葉を聞けたのです。

 4年生から転校した志比内小学校は、想像以上に素敵な学校でした。自然の中でのカヌーやハイキング、畑での作物作りなど、教室だけでは学べない体験がたくさん。先生や地域の皆さんも温かく迎えてくれ、親子ともに安心して通えています。

 特に驚いたのは参観日。転校してまだ1ヶ月も経たない頃、人前で話すことが苦手だった娘が、教科書を読んで発表していたのです。その姿に感動し、思わず涙ぐみました。

 娘に合う場所は絶対にあると信じて転校して、本当に良かった。この場所で過ごす日々は、娘にとっても家族にとっても、大切な宝物です。

Sさん「志比内の景色が私を勇気づけてくれる」

自然の中で生活を楽しみたいと思っていたところコロナ禍になり働き方を変えられる時だったので、志比内に引っ越してきました。

夫は東京で仕事をしながら週に一度こちらに帰ってきています。空港が近かったのが大きな決め手になりました。

長男の入学式では、たった1人の新入生を学校中が、そして地域の方がとてもあたたかく受け入れてくださいました。

1年生のひらがなの練習一文字ずつに花丸をつけて、学問への第一歩を喜んでくださったのがとても印象に残っています。

先生方はわたしたち保護者と手を取り合いながら、こどもたちの毎日の学校生活を大切にしてくださり、少人数校の良さを感じています。

わたしが思う志比内の良さは、みんながそれぞれ自分と向き合いながら互いを受け入れているところです。特にこどもたちは、いろんな気持ちを素直に出しながらも優しい言葉をかけあい、一緒に過ごしているように見えます。

心が沈んでしまう時やなんだか元気がでない時、北海道の自然がそこにあることがありがたいです。100万年前から動き出した山、900歳の木を見ていると、ま、そんなこともあるよね、と思えます。家の前の毎日色を変えていく景色がとてもわたしを勇気づけてくれます。

今年、第三子をこちらで出産しました。毎日たくさんの人に「めんこいめんこい」と抱っこしてもらっています。

これからの志比内の生活も楽しんでいきたいです。

Kさん「子供が子供でいられる場所」

4年生、2年生、1歳の3人の子どもを連れて2025年の4月から山村留学を始めました。

以前は東京に住んでおり、学校にうまく馴染めずホームスクーリングをしていましたが山村留学を始めて4ヶ月経ち、毎日学校へ行くことが自然になりました。

都会の大きな学校とは違い、少人数で自分のペースを保ちながら勉強、生活をし、先生との距離も近く安心して学校生活を送れるというところが山村留学の大きなメリットだと感じています。

周りを見渡せばいつもそこには雄大な自然があり、その自然と共に助け合いながら生きている人たちがいて、その調和のとれた姿に感動し、私達もここで馴染んでいきたいな、とこの土地への愛着も生まれてきたところです。

子供が子供でいられる、比べたり競ったりせずに毎日をただ生きる、そんな暮らしができる場所です。

Kさん「息子が放った信じられない一言」

「これが6年間も続くの?」

関東圏で暮らしていた当時、小学校に入学して数日後の息子が、集団登校について漏らした一言です。私語を慎むよう注意され、列を乱さぬよう黙々と歩く道中に、何か気詰まりのようなものを感じたのでしょう。全校児童が1000人を超える大規模な小学校だったことに加え、コロナ禍の影響も大きく、休み時間や給食でもお友達との関わりが制限されていました。

生来好奇心が旺盛で、活発に動き回り、生き生きと目を輝かせていた息子でしたが、このような環境下で、日に日に覇気がなくなり、登校渋りも目立つようになりました。先生方は親身に対応してくださいましたが、あまり状況は変わらず、次第に夫も私も環境を変えた方が良いという考えにまとまっていきました。

実のところ私たち夫婦も、関東圏で暮らす楽しさや便利さを味わいつつも、心のどこかでは、もっと自然に囲まれて、人混みに遠慮せずのびのびと生活したいと願っていたのです。それまでの生活基盤を断ち切るのには勇気が要りましたが、移住の決意をしました。息子が背中を押してくれたのです。

そして、志比内小学校の山村留学に巡り合いました。すでに息子は2年生の後半になっていました。転校について話すと息子は大喜びで賛成しました。志比内小学校はオンラインでの面接に応じてくださり、転校を決めた後は急ピッチで準備が進んでいきました。すぐにでも環境を変えたいとの想いが強かった私たちにとって、年度の途中でも受け入れてくださることはとてもありがたいことでした。面接から3ヶ月後、真冬の転校でした。

まず驚いたことは、引越し初日に高学年の子ども数名が、弾丸のような勢いで私たち家族の様子を見に来てくれたことです。突然の転校生を出迎える屈託のない笑顔に、心底安心しました。その後も、校長先生や教頭先生、移住のお世話をしてくださったご夫婦が変わる変わる様子を見に来てくださいました。

次に驚いたことは、先生方と子ども達が何でもしっかり話し合って、物事を決めている姿に触れたことです。子ども達が先生方を信頼し、その関係性に安心している様子が伝わりました。

もう一つ、子供達の描いた写生会の絵が立派な額縁に入れられて、堂々と玄関に飾られているのにも驚かされました。志比内小学校では、一人一人が宝物のように大切にされているように感じられました。この印象は、今も変わりません。

このような様子ですから、息子が学校に親しむのにそう時間はかかりませんでした。

日に日に笑顔が増え、数日後には「学校楽しいよ」と信じられない一言を放ったのです。行き渋りは跡形もなく消え去り、休むこともなくなりました。そして、夫と私、当時幼稚園の年少だった娘も、それぞれ新しい環境での生活が始まりました。

静かな環境で、四季折々の美しい風景に触れ、ここでしか味わえない様々な体験を家族で楽しみながら、充実感を覚える日々です。たくさんの素晴らしい出会いにも恵まれました。

今年の春には娘が入学し、息子は5年生になりました。2人とも生き生きと新しいことに取り組んでいます。「もう2年しか通えないの?」息子の心の声が聞こえて来るようです。

Kさん「違う未来をたくさん見られるようになりました」

好奇心いっぱいで、自然が大好きな子どもと、自然の中で過ごしてみたいと思ったのが、母である私。息子がひとめぼれした志比内に、父を東京に残し、母子3人で山村留学に来ました。

私は東京生まれ、東京育ち。免許証は取得しているけれど、運転はこわくてできない。花植えや草取りはしたことがありません。山村留学へのわくわくと、未知の世界への不安もあったように思います。母1人で、ここで子どもを守り、育てるのだという緊張感も。

だけれども、数年間は運転しながら、毎日旅行気分。これが日常だと信じられない日々でした。どこへいっても広くて、こどもたちものびのび歩けます。そんなことすらも幸せでした。

畑に、雪かきに、花植えに、山菜採り、穴釣り、地域での掃除に、PTA、子ども会、全部伝えきれない何もかもはじめてを、できることも増えて、うれしくなりました。はじめてのことだらけで、ようやく人間力?があがったな、なんて思いながら、子どもと色々な初めてを学びました。

うちの子どもは新しい経験が大好き。貴重な経験なのに、気軽にたくさん挑戦しに行くことができました。同時に、一般的な習い事にも真剣に取り組めました。自然があふれているのに、習い事もできて、最高なバランスのところだと思っています。

少人数の学校なので、みんなが主役、一人一人がこんなに大切にされる環境は貴重だなと感謝しています。地域の方々、教育委員会の方々、たくさんの支えを感じ、感謝の日々です。すばらしい先生方とも出会えました。母子ともに幸せです。ただ、先生は異動されるので…感謝と別れと出会いが毎年のようにあります。

また、少人数なので、保護者全員みんなとお話できて、心強かったり、理解し合えたり、とってもありがたいです。

子どもたちは、少人数だからこそ、低学年から高学年、それぞれの段階での役割がしっかりあります。着実に成長していく様子が、しっかりとみていけました。上級生になったんだな、としみじみします。

私も、全校生徒みんなをとってもかわいくおもえること、皆と親しくなれることも、幸せなことと思っています。

1年で帰るはずが、子どもたちが楽しくてたまらない、志比内の環境も大好きで、この素敵な志比内小学校にいたいと、まだお世話になっています。6年目になりました。

実は、受験が当たり前だと思っていた私は、子どもたちを幼少期から受験させたいと思っていました。こちらへ来て考え方が変わったことも、以前の私には想像もつかなかったと思います。小1から通塾もさせていたのに…いまは、正反対。違う未来を、たくさんみられるようになりました。恥ずかしながら、私は狭い狭い世界で生きていたのです。子どもだけでなく、母まで成長させていただきました。

もちろん、色々あります。子どもにかくれて、1人で涙を流したことは数え切れず。どかんと雪がふって、笑うしかない時も。寒すぎて笑う時も。暑くて、「ここどこだ?」と思う時も(夜は涼しい!)。虫に、さけんだり、びっくりしたり、笑うしかないときも。エピソードいっぱいつくれました笑 保護者のやる仕事もたくさんあります。でも、それもいい思い出。保護者の方々と一緒につくりあげていくのは、高校の文化祭を思い出させます笑 大変な分、幸せもあるのです。

やっぱり来てよかった!!!と思っています。

みなさんに、感謝、感謝、感謝です!!!

Sさん「ここが子どもたちの故郷なんだなぁ」

上の子が小学3年生の時に志比内に来ました。上の子が卒業して、下の子が入学して、志比内小学校と志比内地区には10年間お世話になりました。

今、子どもたちは大学生と高校生ですが、北海道に来るたびに志比内に遊びに行きます。学校校舎もグラウンドも公民館、志比内橋の下…地域の景色全てが思い出の場所です。ここが子どもたちの故郷なんだなぁと子どもたちの様子を見ていて思います。子ども時代にちゃんと居場所があったということが根となり、これからもしっかり成長してくれることを期待しています。

Kさん「皆キラキラしています」

家族全員で自然と触れあえる機会が多い北海道の山村留学を知り、直感で志比内小学校へ転校を決めました。

今まで雪を触った事が無かった息子は、スキーと雪板が大好きになり、冬は毎週末、近くのスキー場や大きな公園に通っています。

北海道の夏は非常に短くあっという間に終わってしまいますが、自転車で遠くまで行ったり、畑で作った甘い野菜を沢山食べたりと、引っ越してくる前までの生活スタイルとは全く異なり、とても健康的に楽しく過ごしています。

志比内小学校はびっくりするほど自由なので、息子は学校が大好きです。色々な行事では、生徒数が少ないため脇役で終わってしまう事が無く、皆キラキラしています。

見渡す限り続くまっすぐな道、季節毎に変わる畑の色、道路わきの綺麗に手入れされている花々、満天の星、運転中に見かけるかわいい野ウサギ、キツネ、タヌキなど、親である私たちもここでの暮らしを満喫しています。

直感を信じて正解でした。人生は一度きり。一緒に楽しい思い出を作りませんか?志比内でお待ちしています!

Y教頭「子どもたちに寄り添い、共に成長できる学校に」

「志比内小に来てよかった」・・・子どもたちやそのご家族からそう言っていただけることが、私にとっては何物にも代えがたい喜びです。

本校に着任して以来、毎年、山村留学でやってくるご家族の期待と不安が混じった表情を見てきました。お子様のことを想い、慣れ親しんだ地を離れ、この雄大な北海道へと生活の拠点を移すという一大決心をされたご家族に、心から敬意を感じるとともに、その大きな決断に真摯に向き合い、学校と地域が総力を挙げて、ご家族の新しい生活を支えていきたいと思いながら、毎日の業務に臨んできました。

「教頭先生が遊んでくれる学校なんて他にないよね」…子どもたちからそんなことを言われたことがあります。志比内小学校は、担任はもちろん、事務職員も、教頭も、校長だって、児童と一緒になって遊ぶことが日常の風景です。私が、50歳を超えて初めてルービックキューブの6面をそろえたり、一輪車に乗れるようになったのも、すべて子どもたちとの遊びの賜物です。少人数の環境だからこそ、教職員が子ども一人ひとりに寄り添いながら、一緒に学び、遊ぶことができます。そして、その中で子どもたちは、学年を超えて兄弟姉妹のように育つ…志比内小学校は、そんな学校です。

この学校の教育は、校舎の中だけで完結しません。保護者、地域の皆さんが一体となり、子どもたちを支え、温かい眼差しで見守っています。運動会、学芸会、餅つき…学校行事の際は、保護者、地域の皆様が、「子どもたちのために」と全力で協力をしてくださいます。道を歩けば「みんな知り合い」のこの地では、子どもたちだけでなく、親御さん自身も孤立することなく、誰かに見守られ、受け入れられているという安心感の中で生活を送ることができます。

北海道の大自然の中で心身を開放し、大勢の大人たちに見守られて育つ中で、子どもたちは「自分の居場所」をみつけ、生きる力を学びます。この山村留学は、単なる体験ではなく、ご家族の新たな人生のスタートになるのではないしょうか。そして、この地で育まれた絆は、お子さんにとってだけでなく、親御さんにとっても生涯の「故郷」となり、後の人生を豊かに支え続けてくれることでしょう。